肝がんの新規分子標的薬の有効性・安全性を実証 肝がん治療薬10年ぶりの承認へ道筋
学校法人近畿大学

2018年2月10日 08時30分
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工藤正俊が主導する研究グループは、エーザイ筑波研究所で創薬された「レンバチニブ」(根治切除不能な甲状腺がんの効能・効果で平成27年(2015年)に国内承認取得)について、全身化学療法歴のない切除不能な肝細胞がん患者に対する臨床第III相試験(REFLECT試験)を行いました。その結果、これまで肝がんの唯一の標準治療薬であった「ソラフェニブ」と比較し、生存期間の延長効果において劣らないことを証明しました。さらに、腫瘍縮小と腫瘍進行速度の抑制においても効果を証明し、治療開始から病気が悪化するまでの期間も延長されることを確認しました。切除不能であった腫瘍が縮小することによって、切除やラジオ波による治療などが可能になるなどの効果も期待できます。
本臨床試験は、肝がんに対する一次治療薬としては「ソラフェニブ」の臨床試験成功以来、実に10年ぶりに成功した唯一の臨床試験であり、大変画期的な成果です。本研究結果に基づき、現在、エーザイ株式会社が「レンバチニブ」の肝がんに対する適応追加を厚生労働省に申請中で、承認されれば肝がん患者にとっては非常に大きな朗報になると期待されます。

【掲載誌】
雑誌名:“The Lancet” 医学・生命科学系国際学術誌の最高峰の一つ、最新の文献引用影響率が世界第2位(インパクトファクター:47.831/2017)
論文名:Lenvatinib versus sorafenib in first-line treatment of patients with unresectable hepatocellular carcinoma: a randomised phase 3 non-inferiority trial
    (切除不能肝細胞がんに対する一次治療薬としてのレンバチニブとソラフェニブの無作為化比較臨床第III相試験)
著 者:Masatoshi Kudo, M.D.;1 Richard Finn, M.D.;2 Shukui Qin, M.D.;3 Kwang-Hyub Han, M.D.;4 Kenji Ikeda, M.D.;5 Fabio Piscaglia, M.D.;6 Ari Baron, M.D.;7 Joong-Won Park, M.D.;8 Guohong Han, M.D.;9 Jacek Jassem, M.D.;10 Jean Frederic Blanc, M.D.;11 Arndt Vogel, M.D.;12 Dmitry Komov,M.D;13 TR Jeffry Evans, M.D.;14 Carlos Lopez, Ph.D.;15 Corina Dutcus, M.D.;16 Matthew Guo, Ph.D.;16 Kenichi Saito, M.S.;16 Silvija Kraljevic, M.D.;17 Toshiyuki Tamai, M.S.;16 Min Ren, Ph.D.;16 Ann-Lii Cheng, M.D.18



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キーワード

医学部, レンバチニブ, 抗がん剤, , がん, 治療薬, 臨床試験, 証明, エーザイ株式会社, 工藤正俊

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